2021年のものづくり補助金について
2021年(令和3年度)に実施されるものづくり補助金では新たに「低感染リスク型ビジネス枠」が創設されることになりました。
「低感染リスク型ビジネス枠」はポストコロナの状況に対応したビジネスモデルへの転換に向けた投資が対象となります。非対面型サービスの導入やAI等の最新技術を組み込んだビジネスモデルの転換・生産性向上に資する投資が対象となります。

「低感染リスク型ビジネス枠」の特長は以下の2点です。
①補助率が一律2/3に
令和2年度の実施された(実施中)ものづくり補助金では、小規模事業者については補助率2/3が適用されていましたが、それ以外の中小企業は補助率が1/2でした。「低感染リスク型ビジネス枠」は一律で補助率が2/3となるようです。
②広告宣伝費・販売促進費が対象に
従来のものづくり補助金では対象外であった広告宣伝費が対象経費として認められます。まだ広告宣伝費の詳細は出ておりませんが、おそらく昨年末まで公募されていた「特別枠」と近い内容になることが予想されます。(補助事業で開発する製品・サービスにかかるパンフレットや動画等の広告と展示会出展費等の広告宣伝費)
事業再構築補助金との違いについて
事業再構築補助金との違いは、主に①売上減少要件が無いこと②新規事業や業態転換等に関する取組み以外でも申請できることです。①については売上減少要件が無いため、コロナ特需により売上が増えた企業でも使えます。②については、新規事業や業態転換に関する取組みである必要が無いため、製造業がロボドリルを導入して部品加工を自動化する取組や機械装置を製造・販売する事業者がアフター(保守)を遠隔操作によりIoT化する等の取組が対象となります。
「低感染リスク型ビジネス枠」ですが、おそらく次回の公募となる2021年5月締切から始まるものと思われます。当事務所では「低感染リスク型ビジネス枠」に関する相談も随時承ります。